
Leicaのオールドレンズを持ちたいと思っているけど、
どれも高そうで、初心者でも使えるレンズを知りたい。
という方もいると思います。
そういった方におススメしたいのが、
Summicron 50mm f2.0 1st
半世紀以上の前のレンズになりますが、
シルバーの外観とシンプルなデザイン性。
コンパクトでありながらずっしりとした重量は
高級感を感じさせられる。
現代でも優れた画質は魅力的なポイント。
値段は状態によって様々だが、今回は5万円で購入することができた。
このレンズは
ライカの中でも比較的安く買えるということもあり、
これから、「ライカのオールドレンズを持ちたい」
という方には是非おススメしたい。
そして今回は撮影して気づいた点をこの記事にまとめた。

Summicron 50mm F2の歴史

現在ライカのSummicron 50mm F2シリーズは
第4世代まで販売されている。
その中で紹介しているレンズは初代に当たるもの。
Leica M3に合わせて1953年にLマウントから販売がされ
その翌年にMマウントからも販売された。
「レンズの常識を変えた」と言っても過言ではない。
当初はアトムレンズが存在

発売当初はLマウントで放射能ガラスが使用されていた。
他のメーカーでも使われていたりするのだが、
この放射能ガラスの特徴として黄変するという現象が起こる。
これをアトムレンズと言う。
私が使用したレンズはアトムレンズではないが、
白背景にレンズを覗き込み黄変しているか
見分けることができる。
ちなみに、現在ではアトムレンズの方が
希少性が高く、高騰している。
空気レンズ

またもう一つの特徴として、
バルサムで貼り合わせられている接合部をあえて隙間を
入れることで「空気レンズ」と呼ばれている。
結果コマ収差が改善されたとのこと。
沈胴レンズから固定鏡胴へ
沈胴構造は全てではないが、沈胴させることで、
ガタツキが出るということもあった。
そのため、1956年には固定鏡胴のモデルが発売された。
このように、
約7年間の間でも改良が重ねられてきたことが伺える。
外観


外観はシルバーということが特徴的で
オールドレンズの中でもさらに歴史を感じることができる。


今回はa7Ⅳに使用した。
あまり、a7Ⅳとの組み合わせは気に入っていないのだが、
レンズもコンパクトなので、もう少しコンパクトな
富士フイルムなどで使用してみたかったのが正直なところ。
おそらく見た目も良さそうだ。
固定鏡胴と沈胴構造があるが個人的には沈胴構造タイプの方が
よりコンパクトに持ち運ぶことができるのが魅力的。
ただ、沈胴構造の場合は沈胴した場合
アダプターよりも後ろ側にくる。
私は大丈夫だったが、センサーを傷つける恐れがあるので、
沈胴させない方がよさそうだ。

描写力


50mm F2.8 ss1/100 iso125 4300K
Summicron 50mm f2.0とFE24-70GMと比べて撮影をしてみた。
ピントは右側の手前の葉っぱにピントを合わせている。
背景のボケ具合
Summicron 50mm f2.0は背景が若干ざわついているイメージがある。
FE24-70GMは綺麗にボケている。
Summicron 50mm f2.0はピントが合っている箇所は綺麗だが、
ボケている箇所は粗さを感じる。
描写力
右側の手前の葉っぱにを拡大すると、
FE24-70GMはシャープに表現出来ているが、
Summicron 50mm f2.0は若干にじんでいる。
最新の高価なレンズなので、比べるとどうしても違いはでてくるのは仕方ない。
それでもこう見比べてみてもSummicron 50mm f2.0は比較的綺麗なのと、
若干のにじみがノスタルジー感を演出してくれる。
これはこれで、味があるので、個人的には好きなので、良いのだかが
好き嫌いが分かれるかもしれない。
最後に作例を紹介していますので、ご覧ください。
仕様
品名 | Summicron 50mm f2.0 |
マウント | L39,ライカM |
フィルター径 | 39mm |
最短撮影距離 | 1.0m |
レンズ構成 | 6群7枚 ダブルガウス |
評価
描写力 | |
ボケ味 | |
質量 | |
レア度 | |
価格 |
まとめ

他のライカのレンズと比べると比較的安いレンズ。
その分凄く古いレンズではあるが、描写はすごく気にいっている。
自然を撮影した時のノスタルジックな感じが凄く好きだ。
デザインも持っていて楽しくなるデザインで、スナップ撮影に相性は良さそうだ。
実写











