
こんな方におすすめ
- 背景をふんわりぼかした、プロっぽい写真を撮りたい方
- ZV-E10ⅱを買ったけれど、ボケの出し方がよくわからない方
- スマホでは撮れない“写真らしさ”を表現したい方
「背景がふわっとボケた写真って、なんだかプロっぽくて憧れる」
そんなふうに感じたことはありませんか?
ZV-E10ⅱのようなミラーレス一眼なら、
スマホではなかなか出せない“美しいボケ感”を、自分の手でコントロールできます。
本記事では、ZV-E10ⅱを使って背景をぼかすための設定や構図のコツを、初心者の方にもわかりやすく解説します。
「ボケってどうやって作るの?」「どんな場面で活かせるの?」
そんな疑問を持っている方も、この記事を読めば一歩上の写真表現ができるようになるはずです。
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目次
F値を変えるだけで写真の背景がこんなに変わる!

F値(絞り値)は、カメラの設定の中でも背景のボケ具合(被写界深度)を大きく左右する重要な要素です。
この数値を変えるだけで、写真の印象がまったく変わるのをご存じでしょうか?
下記の画像はF値を変更して撮影したものです。
背景のボケ具合が違うのがおわかりいただけるかと思います。

背景がとろけるようにボケ、被写体が際立つ

背景の形が少し見えるが、まだボケは柔らかい

背景のディテールが見えてくる
このように、F値の変化はボケ感だけでなく「写真の印象」全体を左右する大きな要素です。
- まずはF値の基本のおさらい
- F値が小さい(例:F1.8) → 背景が大きくボケる(被写界深度が浅い)
F値が大きい(例:F8〜F11) → 背景までくっきり写る(被写界深度が深い)
つまり、被写体だけを強調したいときは小さいF値を使い、全体を見せたいときは大きめのF値を使うのがポイントです。
- 実践ポイント
- ・F1.4〜F2.8→ボケを活かしたポートレート
・F4〜F5.6→室内や物撮りで程よくボケを入れる
・F8〜F11→風景や夜景全体をくっきり撮る
・F11〜F16→など極端に絞る→全体がほんの少し“にじんだような”写りになる
F値を理解し、使い分けられるようになると、写真表現の幅が一気に広がります。
ミラーレスカメラでは、F値調整が簡単にできるので、撮影前にいろいろ試してみるのがおすすめです。
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背景をぼかすには2つの設定モードを使い分けよう
背景を美しくぼかすためには、カメラの撮影モードをどう設定するかがとても重要です。
特に初心者の方におすすめしたいのが、**「Aモード(絞り優先)」と「Mモード(マニュアル)」**の2つです。
どちらのモードでも背景をぼかすことはできますが、それぞれ特徴や使い方が異なります。ここではその違いと、シーンに合わせた使い分け方を解説します。
モード名 | 主な特徴 | メリット | おすすめシーン |
---|---|---|---|
Aモード(絞り優先) | F値のみ自分で設定し、他はカメラ任せ | 背景が簡単にボケる/初心者でも安心 | ポートレート、料理、日中の撮影 |
Mモード(マニュアル) | F値・SS・ISOすべて自分で設定 | 撮影意図を完全にコントロールできる | 夜景、長時間露光、逆光シーンなど |
Mモードは自由度が高い反面、最初は少しとっつきにくく感じる方も多いかもしれません。
そんな方のために、Mモードの基本をわかりやすく解説した動画を配信しています。
実際のカメラ操作画面を見ながら学べるので、「なるほど、そういうことか!」とスムーズに理解できます。
気になる方はこちらからご覧ください!
Aモードに設定して簡単に背景をぼかす方法
背景をふんわりぼかした写真を撮りたいなら、まず試してほしいのが「Aモード(絞り優先モード)」です。
このモードではF値(絞り)を自分で決めて、シャッタースピードやISOはカメラが自動で調整してくれるAモードでの解説をしたいと思います。
STEP.1
![]() |
Fnを押す→撮影モードを選択 |
STEP.2
![]() |
Aモードを選択 |
F値を変更して背景の印象を自由に調整しよう
F値は、背景のボケ具合をコントロールする重要な設定です。
ここでは、F値の違いによって写真の印象がどう変わるのかをざっくりおさらいしておきましょう。
- F値が小さい(例:F1.8) → 背景が大きくぼけて被写体が際立つ
- F値が大きい(例:F8〜F11) → 背景までしっかり写り、全体がくっきり
ボケ感を意識したいときは、まずはF値を小さめに設定するのがポイントです。
STEP.1
![]() |
背面のダイヤルを回す→お好みのF値にする |
ISO感度はオートがおすすめ!手軽に明るさを調整する方法
ISO感度は、写真の明るさに大きく関わる重要な設定です。
とはいえ、「シャッタースピードを調整しているのに、ISOまで毎回設定するのは大変…」と感じる方も多いのではないでしょうか?
そんなときに便利なのが、**ISOオート(自動感度設定)**です。
ISOオートのメリット・デメリット
- 明るさを自動で調整してくれるので、設定の手間が省ける
- シャッタースピードやF値のバランスを崩さずに撮影できる
- 暗くなったときも、カメラが自動でISOを上げてくれるので安心
- ISOが高くなりすぎると写真にノイズ(ザラつき)が出やすい
- ノイズを回避する方法
- ISOをオートにすると、明るさを自動で調整してくれるので便利です。
ただし、暗い場面では感度が上がりすぎてノイズが出ることも。
そのため、ISOの上限を設定して画質の劣化を防ぐのがおすすめです。

STEP.1
![]() |
ISOタン→ISOAUTO→上限を3200に設定する |
明るさを調整するなら露出補正を使おう
「写真が少し暗い」「白っぽくなりすぎた」
そんなときに便利なのが、**露出補正(ろしゅつほせい)**です。
AモードやISOオートを使っていると、明るさはカメラが自動で調整してくれるのですが、
必ずしも“自分が思う明るさ”になるとは限りません。
そこで活躍するのが露出補正です。
自分が「ちょうどいい」と感じる明るさに、露出補正で合わせてみてください。
STEP.1
![]() |
露出補正の画面をタップ→適切な明るさに設定する |
もっと背景をぼかしたいならレンズ選びがポイント

「もっと背景をぼかして、主役を際立たせたい」
そんなふうに感じたことはありませんか?
実は、カメラを買ったときについてくる**レンズキット(標準ズームレンズなど)**では、
F値が比較的大きいため、背景を大きくぼかすことが難しいのが現実です。
特にポートレートや物撮りなど、「被写体をふんわり浮かび上がらせるような写真」を撮りたいときは、
**F値が小さい単焦点レンズ(例:F1.8など)**を使うことで、ボケ感が一気に変わります。
こんな方におすすめ
- キットレンズで撮ってみたけど、なんだか“スマホとあまり変わらない”と感じた方
- 背景をもっとふんわりぼかして、被写体を引き立てたい方
- 写真の表現をワンランク上げたいと感じている方
背景ボケを手軽に手に入れたい方へ、まずはこの1本
「高いレンズじゃないとボケないんでしょ?」と思っていませんか?
実は、F値1.8以下で背景をしっかりぼかせるレンズでも、手が届く価格で手に入るものがあります。
私が本気でおすすめしたい、背景ボケに最適な1本がこちらです。
- F1.8という明るさ
- 単焦点ならではの高い描写力
- 価格も手頃で、コスパ抜群
にもかかわらず、背景はふんわり、主役はくっきり。
「写真が変わった」と実感できる1本です。
「最初の1本」としてもぴったりなので、
キットレンズからステップアップしたい方には、ぜひチェックしてほしいレンズです。

まとめ


初めはキットレンズでも工夫次第でしっかりボケを出せますが、
「もっと表現の幅を広げたい」と思ったときは、単焦点レンズの導入が次のステップになります。
背景ボケを味方につけることで、あなたの写真や動画はぐっと印象的に変わります。
ぜひ今日から、撮影に活かしてみてください。