ミラーレス一眼レフのエントリークラスに位置するEOS R50とa6400のどちらを買おうか悩んでいる方もいると思います。
値段も決して安くはないので、自分に合ったカメラを慎重に選びたいですよね。
私は初めて買ったカメラは知識不足ですぐに売ってしまいましたが、ポイントを押さえておけば失敗を防ぐことができます。
そこで今回はカメラ歴10年以上の経験を持つ私がEOSR50とa6400の「違い」「特徴」「選ぶポイント」について初心者の方でもわかりやすく解説します!
結論
タイトル | EOS R50 | a6400 |
画質 | 凄く良い | 良い |
手振れ補正効果 | 高い | 高い |
フォーカス性能(顔、瞳) | かなり高い | 高い |
瞳AF | 対応 | 対応 |
パネル操作性 | バリアングル式 | チルト式 |
連続撮影 | 凄く良い | 良い |
iso感度 | 良い | 凄く良い |
動画性能 | 良い | 凄く良い |
レンズのラインナップ | 多い | 多い |
USB給電 | 専用アダプターが必要 | 対応 |
重量 | 軽い | 普通 |
カラー | ホワイト・ブラック | ブラック |
価格 | 安い | 普通 |
- EOS R50がおすすめな人
- ・少しでも安いミラーレスが欲しい
・軽いカメラが欲しい
- a6400がおすすめ人
- ・重量のある望遠レンズを使いたい
・長時間の動画撮影をしたい
選ぶためのポイント
まず初めにあるポイントを押さえておくことで、自分に合ったカメラを選びやすくなります。
選ぶポイント
1.使いたいシーンを確認する
2.デザインで心が動く機種を選ぶ
各ポイントについて説明していきたいと思います。
1.使いたいシーンを確認する
カメラの購入する時の一番のポイントは、
- スポーツの撮影がしたい
- 旅行先で撮影がしたい
- 子供の撮影がしたい
など自分が使いたいシーンを確認しましょう。
シーンによって連続撮影・持ち運び重視・手振れ補正など見るべきポイントがあります。
2.デザインで心が動く機種を選ぶ
この記事を読んで大体イメージがついたけどそれでも悩むという方は、デザインで選んでみるのもおススメです。
せっかく買ったカメラを使わなければ意味がありません。
ですので「自分が持って出かけたくなるデザインのカメラを選ぶ」ということです。
以上のことを踏まえて自分の合うカメラを選んでもらえればと思います。
仕様の比較
それでは、各機種について紹介したいと思います。
機種 | EOS R50 | a6400 |
発売日 | 2023年3月 | 2019年11月 |
カメラ有効画素数 | 約2420万画素 | 約2420万画素 |
記録画素数 | 6000×4000 | 6000 x 4000 |
iso | ISO100~32000 | ISO100-32000 |
マウント | RFマウント | Eマウント |
シャッター速度 | 1/4000秒 | |
電子先幕シャッター | 30-1/4000秒 | |
電子シャッター速度 | 30-1/8000秒 | |
連続撮影/秒 | 約15コマ(電子シャッター) | 約11コマ |
タッチシャッター | 〇 | 〇 |
タッチフォーカス | 〇 | 〇 |
瞳af | 人、「犬」「猫」「鳥」 | 人、犬、猫 |
動画瞳AF | 人、「犬」「猫」「鳥」 | - |
測距点数 | 最大651分割 | 425点(位相差検出方式) 425点(コントラスト検出方式) |
光学式ボディ内手ブレ補正 | ×(レンズ側で対応 ) | ×(レンズ側で対応 ) |
外観
冒頭でも説明しましたが、「デザインで心が動く機種を選ぶ」というのは外観がポイントになります。
自分が持ち運びたくなるような機種があれば、カメラを選ぶ際の重要なポイントです。
「スタイリッシュ」「オシャレ」など直感で決めてみるもの選択の一つです。
グリップ
機種によってグリップの凹凸が様々です。深い方がより握りやすいので、望遠レンズを使った場合には安定した撮影ができますがその分重くなるなど、どちらが良いとは言えませんが「メリット・デメリット」についてまとめてみました。
グリップが握りやすい
【メリット】
・安定した撮影ができる
【デメリット】
・グリップある分重い
・大きくなる
グリップが握りにくい
【メリット】
・グリップが無い分軽い
・コンパクト
【デメリット】
・望遠レンズを使うとブレやすい
- 1位_a6400
- ・グリップが深く全体の指で安定した撮影ができる
・白レンズでもある程度のバランスを保てる
- 2位_EOS R50
- ・グリップは深くはないが、中指、人差し指でホールドするイメージ
・ダブルズームキットに付いている望遠レンズ程度の重さなら、撮影に影響はない
・重量のある望遠レンズは安定が悪い
出来る限り小さく持ち運びたいという方もいるかと思います。
持ち運びしやすいというメリットもありますが、大きい望遠レンズなど使用したいという場合は深みのあるグリップもポイントに入れましょう。
サイズ
グリップはEOS R50の方が浅く、a6400の方が深いので、大きく感じると思いますが実は全体的にa6400の方が小さいです。
質量
1位 | 2位 |
EOS R50 | a6400 |
約370g | 約404g |
※個人で計測したものです。正確な質量は各HPをご覧ください。
デザイン
冒頭でも説明した通り「デザインが好き」というのも、重要になります。
デザインで心が動いたものは、選択する1つのポイントにして下さい。
モニター
モニターの稼働性も機種によって違います。新機種のほとんどがバリアングル式が多いですが、a6400はチルト式になります。
各パネルについてメリット・デメリットもあるので説明したいと思います。
バリアングル式
EOS R50はバリアングル式でパネルを様々な方向に展開できます。
メリット
・パネルを内側にして液晶の傷を防げる
・自撮りでもパネルの操作がしやすい
デメリット
チルト式
a6400はチルト式でパネルを上下に展開できます。
メリット
デメリット
・自撮りの場合は見にくい
ダイヤル
ダイヤルが1つは備わっていますが、2つ以上備わっている場合があります。ハイクラス以上になると2つ以上は基本備わっています。
ダイヤルが2つあるメリットとしては「SS」「F」を各ダイヤルに割り当てて瞬時に変更することができます。動く被写体をよく撮るという方にはおすすめです。
機種 | EOS R50 | a6400 |
ダイヤル数 | 1つ | 2つ |
ダイヤル位置 | 上面前側 | 上面後ろ側、背面下側 |
- EOS R50はダイヤルが1つ
- a6400は上面と背面にダイヤルが付いている。あることに越したことはないが、上面に2つ付いている方が扱いやすい。
端子
端子は機種によって備わっているものが違うので、必要なものが備わっているのか確認してください。
EOS R50
- Type-cの端子が内蔵されている
- グリップ側にも端子があるので、使用している場合は握ることはできない(ただ握った状態で使うことがほぼないので右側に備わっているかもしれない。
a6400
- 端子は少し古いType-Dの端子が内蔵されている
- 端子の差し込み口は左側に備わっている
レンズのラインアップ
焦点距離や背景をよりぼかすや寄って撮影するという場合など、レンズによって変更することができます。
ですのでレンズの種類があるほど、様々な表現ができます。
また、両機種ともAPS-Cの機種ですが、APS-Cサイズにクロップされますがフルサイズのレンズも使用できるというのも魅力的な点です
もう少し詳しく説明していきたいと思います!
種類 | EOS R50 | a6400 |
マウント | RFマウント(フルサイズのレンズも可) | Eマウント(フルサイズのレンズも可) |
レンズのラインアップ | 多い | かなり多い |
キットレンズの比較
EOS R50 | レンズのタイプ | |
パワーズームレンズキット | RF-S18-45 IS STM | 詳細を見る |
ダブルズームレンズキット | RF-S18-45mm F4.5-6.3 IS STM、RF-S55-210mm F5-7.1 IS STM | 詳細を見る |
a6400 | レンズのタイプ | |
パワーズームレンズキット | E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS | 詳細を見る |
ダブルズームレンズキット | E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS、E 55-210mm F4.5-6.3 OSS | 詳細を見る |
高倍率ズームレンズキット | E 18-135mm F3.5-5.6 OSS | 詳細を見る |
各スペック比較
これまでは外観を紹介しましたが、次にスペックの方を比較していきたいと思います。
iso感度
iso感度…カメラが光をとらえる能力を表す値を数値化したもの
暗所の撮影の時に数値を上げることで明るくすることができます。
iso3200
この時点ではそれほど違いを感じられない。
iso6400
この時点でもそれほど変化は感じられない
iso6400ぐらいまで上げるのは暗い環境だとだとあります。個人的にはここぐらいまでは綺麗であってほしいです。
iso12800
ここでEOS R50のノイズが目立ってきた。しかしa6400はノイズが目立ちにくかった。
iso25600
ここまでくるとやはりノイズが目立ちます。
iso32000
32000までは普段上げることもないですが、a6400が綺麗ということは意外だった。
機種 | EOS R50 | a6400 |
iso感度 | 良い | かなり良い |
解像力
フィギアが同じ条件でどれぐらい鮮明に映るのか確認してみました。
F5.6
全体的に綺麗にシャープである。
F8
特にどの機種にも違いが感じられなかった。
F11
後ろのフィギュアのラインも綺麗です。
F22
全体的に違いも見られなく綺麗に描写されていた。
ボケ感
レンズによって背景のボケ具合も変わります。レンズキットに付いている純正レンズの場合はどのようにボケるのか確認してみました。
個人的にはa6400の玉ボケが綺麗な正円で良かったです。
手振れ補正
手振れ補正もメーカーによって効果が違うので、望遠など使う場合にブレを押さえて撮影することができます。
機種によって手振れ補正タイプが異なるので「手振れ補正がボディに搭載されているのか」「レンズに搭載されているのか?」という違いがあります。
紹介している機種3機種ともレンズに手振れ補正が備わっているタイプになります。では標準のレンズキットに付いているレンズと実際に違いがあるのか比較してみた。
個人的にはEOS R50の方が手振れ補正が安定している様に感じた。
フォーカススピード
フォーカススピードが速いほどより正確にフォーカスを合わせることができます。どれぐらい顔にフォーカスがスムーズに反応するのかテストしてみた。
フォーカスのスピードテスト
動く被写体に対してどのぐらいスピーディに反応するのか比較してみた。
- 比較結果
- EOS R50の方が瞳にAFが合い続けていたように思った。気になったのがa6400は瞳AFの枠が全く表示されていない。他の機種が瞳AFを捉えている所でも顔のAFすら捉えられていないところが多々あった。
フォーカスの反応テスト
振り向いた時にどのタイミングで瞳AFが反応するのか比較してみた。
- 比較結果
- 反応するスピードはどれも同じぐらいで違いがほぼ分からないがa6400の瞳AFがほとんど反応していないことが分かった。
フォーカスの距離テスト
どれぐらい離れてもAFが顔に反応するのか比較してみた。
- 比較結果
- a6400は相変わらず瞳に反応しないままで、驚いたのはEOS R50途中で顔のAFエリアには変わるが最後まで反応し続けていた。
動画性能
動画が性能を表にしてみた。
機種 | EOS R50 | a6400 |
4K | 3840×2160 | 3840×2160 |
4Kフレームレート | 4Kフレームレート 29.97/25.00/23.98fps | 24p/30p |
ビットレート約120Mbps | 約120Mbps | 約100Mbps |
動画記録制限 | 最長1時間 | 無限 |
ハイスピード | 1920x1080 119.88fps | 1920x1080fps |
4K撮影ができるのでどれもおススメですが、1点だけ見てほしいポイントがあります。
それが「動画記録制限」です。
これは各表記時間に達すると一回動画撮影が止まってしまうということです。
しかしa6400は「バッテリー」「SDカード」が持つ限り撮影し続けることができます。(暑い環境だとカメラが熱を持って一度止める必要があることがあります)
ですので長時間の撮影シーンで1度も止めたくないという場合は「動画記録制限」をポイントに入れて下さい。
機種別の特徴
各機種の特徴やメリット・デメリットをまとめてみました。
EOS R50
まずはEOS R50から紹介したいと思いますが、EOS R50はa6400より新しいというだけあって機能も充実しています。そのポイントを紹介します。
商品レビュー動画
物を顔の前に出すとピントが迷ってしまっていることがあります。
しかし、「レビュー用動画モード」では、顔にピントが合った状態で商品を前に出すと商品にピントを合わして、商品を元の位置に戻すと顔にピントが合うので、1人でもクオリティの高いレビュー動画の撮影ができる。
アドバンス A+
この機能は白飛びや黒つぶれが起こりやすいシーンに補正してくれる機能や色味や、背景をぼかしたいなどの機能を視覚的に初心者の方でもわかりやすく操作できるなど楽しくなるのような機能が充実している。
「検出する被写体」に自動モードがある
・人物
・動物優先
・乗り物優先に加え
自動というモードが追加されました。
例えば
動物と人物がいる場合その場の状況に合わせて変更してくれる。
デジタルテレコン
デジタルテレコン…写体をレンズの倍率以上の大きさに拡大して、中央部を切り出して画像ファイルとして保存する機能
EOS R50は2倍、4倍に拡大することができます。
デジタルテレコン「切り」
デジタルテレコン2倍
デジタルテレコン4倍
デメリットとしては、電子レベルでズームしているので画質が悪くなるということ。
ですので、被写体を大きく綺麗に撮りたい場合は、望遠レンズを使うことをおすすめです。
EOS R50のメリット・デメリット
メリット
・連続撮影が早い
・フォーカス性能が高い
デメリット
・グリップの部分に端子がある
・ダイヤルが1つのみ
a6400
a6400は長時間撮影やグリップなど紹介したのでこれといって特別紹介する機能はないですが、かなり重要なポイントの違いが1つあるので紹介したいと思います。
USB給電
a6400はUSB給電ができるので撮影中でもモバイルバッテリーなど使うことで電池の消耗を少なくすることができる。
長時間の撮影にはかなり便利で必要な機能です。
EOS R50も対応しているが「USB電源アダプター PD-E1」必要で「市販のモバイルバッテリーでは正しく充電されないことがある」と表記されている。
何パターンかモバイルバッテリーを使用してみたが、全て給電できなかった。
a6400のメリット・デメリット
メリット
・コンパクト
・グリップが握りやすい
・暗いシーンでもノイズが出にくい
デメリット
単焦点レンズは1本持っておこう
初心者の方はボディのスペックに目を向けがちですが、実は「背景をぼかしたり」「遠くのものを撮影したりする」には、レンズが大きく関係します。
「レンズで決まる」と言っても過言ではないです。
そこで「標準レンズ」「望遠レンズ」とは別にコスパの良いレンズを紹介します。
このレンズを持っておけば、撮影の表現の幅がかなり広がります。
それは何かというと
- お子さんを際立たせて背景をぼかせる
- ポートレート撮影
- スナップ撮影で被写体になるものにピントを合わせる
- クオリティーが高く見える撮影ができる
- 明るく撮影ができる
など様々なシーンに使えて価格もかなり安いというコスパの良いレンズです。
実際にどれぐらい違うのかテストしてみました。
a6400の「標準レンズSELP1650」と「単焦点レンズSEL50F18」の背景のボケ具合を比較しました。
これほど差があります。
定番のレンズなので各メーカーで同じ様なレンズが出ています。
- 単焦点レンズを選ぶ時のポイント
- ・F値1.8以下ぐらいのレンズを選ぶ
・焦点距離50mmぐらいがおすすめ
最後に以上を踏まえて各メーカーのおすすめレンズをご紹介しておきます。
EOS R50
a6400
購入してから上達する方法
「買ってから押し入れに入れたまま使っていない」という方もいます。原因として高性能だけに使いこなせていない。どうしたら良いかわからない。ということが考えられます。
そこでこのブログではレビューだけでなく機種別に「操作方法」「上達方法」も解説しています。
是非、ブックマークしてより良いカメラライフにして下さい。
EOS R50の操作方法を公開中!
a6400の操作方法を公開中!
まとめ
初心者の方でも直ぐに良い写真を撮れる内容ですので、是非ご覧ください!
購入後はカメラをたくさん使って良い写真を残してください!
ではまた!