エントリークラスの一眼レフのダブルズームキットなどに付いている
EF-S55-250mm F4-5.6 IS STM
現在Canonはミラーレスに力を入れているので、
これがAPS-CタイプEFマウント最後の望遠レンズになるのではと思っています。
神レンズとも評されるほどの人気のレンズであり、
実際にどの様なレンズなのか使ってみた。
本記事の内容を結論から言うと、
解像度もフォーカス性能も精度が高くコスパの良い望遠レンズです。
「APS-C用で価格を抑えて良い望遠レンズが欲しい」
という方にはおすすめです。
本ページは広告が含まれています
35mm判換算で88~400mm相当
APS-Cタイプなので、55-250mmを35mm判換算にすると88~400mm
運動会なら、かなりアップにして撮影することができる。
外観
個人的にこのサイズは握りやすい。コンパクトとは言えないが、これぐらいだったら鞄に入れて持ち運べる。
ズーム時もそれほど重くないので、重心が前にいってしまうという心配もなかった。
そう思うと負担の少ないギリギリの重さかもしれない。
マウント部分はプラスチック製
若干チープさもあるが、ほとんどのメーカーのダブルズームに付いてくるレンズはこのパターン。
マニュアルリング
滑らかな操作が可能で、微調整も可能。
ズームリング
程よい重さがあり、焦点距離の数字も大きく表記されているので見やすい。
スイッチ
スイッチがあることで瞬時に設定を変更することができる。
AF/MF
AF/MFの切り替えができる。
STABILIZER
手振れ補正のON/OFFの切り替えができる。
サイズ
一眼レフの望遠レンズは、どのメーカーもこれぐらいではないだろうか。
Kiss x7に付けたイメージ
望遠にした状態でも安定した撮影をすることができた。
質量
350mlの缶ジュースほどの軽さ。
外観結論
外観で驚いた点は特になかった。
特に不満もないので、可もなく不可もなくというイメージ。
次の項目が大きく関係しているので説明したい。
性能
EF-S55-250mm F4-5.6 IS IIの後継機であり、品名に「STM」が表記されている。
STM(ステッピングモーター)…....AFのモーターをタイプを差している。
このことによってAF機能が大幅に向上した。
・動画撮影時に非常に静かでスムーズ
・ファインダー撮影時には非常に静かで高速・高精度
前期種との比較 フォーカススピード
手前と奥のピントを合わせるAFテストをしてみた。
EF-S55-250mm F4-5.6 IS IIの結果
・AF時に前面のリングが動くことでピントを合わせる。
・AF音が大きく撮影している内臓マイクにも音が入ってしまう。
・AFスピードは少しではあるが、STMと比べると遅い。
EF-S55-250mm F4-5.6 IS STMの結果
・ピントを合わすときが滑らか。
・音は若干入るが、かなり抑えられている。
・AFもスムーズ。
前期種との比較 動画サーボAF
「EF-S55-250mm F4-5.6 IS STM」+「動画サーボAFを搭載している機種」は
さらに動画性能を発揮する。
EF-S55-250mm F4-5.6 IS IIは若干ピントが合わなかったりする場面があった。
前期種との比較 写真撮影のAFスピード
AFスピードは両機種かなりスピディーだと感じたが
EF-S55-250mm F4-5.6 IS STMの方がさらに早く快適に撮影ができた。
体感としてはシャッターボタンを押すタイミングでAFが合っている。
驚くほど早かった。
比較の結果
EF-S55-250mm F4-5.6 IS STMの方が、AFスピードや性能の向上がハッキリと確認できた。
AF音も非常に静か。
神レンズと言われる由来はここにあるかもしれない。
手振れ補正
3.5段分の手振れ補正を搭載している。
EOS Kiss X10でテストをしてみた。
焦点距離55mmは全く気にならないが、250mmで撮影すると若干細かい揺れが見られた。
しかし、十分使える範囲ではないだろうか。
静止画はもちろんだが、動画でもスポーツ撮影など活躍してくれそうだ。
解像度
拡大表示
AFも魅力的だが、もう一点おすすめしたいのが解像度。
非常にシャープに被写体を際立たせてくれる。
UDレンズを1枚採用したことなど、色収差を良好に補正し、
ズーム全域で高解像・高コントラストの高画質になったみたいだ。
実際に撮影して拡大してみたが、気になる点が見られなかった。
ボケ感
ルフィ(麦わら帽子を被った方)にピントを合わせてみた。
背景の玉ボケは首の後ろ辺りは、綺麗な円を描いてる所もあるが、歪んでいる所もある。
手前の人形の体の輪郭は若干にじんでいる様にも見える。
クオリティを上げて撮影するなら、もっと高級なレンズが必要だが、
普段の撮影では全く気にならないです。
フルタイムマニュアルフォーカス
フルタイムマニュアルフォーカス……AFの状態でもマニュアルリングを回すことで微調整が可能
例えば野鳥撮影でAFを合わすと、野鳥ではなく
後ろの木にピントが合ってしまっている場合があります。
その様な場合に、シャッターボタン半押し+MFリングを回すと、瞬時にピントを調節できます。
マウントアダプターでRFマウントにも使用可能
マウントアダプターを介せばEOS RシリーズのRFマウントにも使用できます。
仕様
レンズ構成 | 12群15枚 |
絞り羽根枚数 | 7 |
最小絞り | 22-32 |
最短撮影距離(m) | 0.85(ズーム全域) |
最大撮影倍率(倍) | 0.29(250mm側) |
フィルター径(mm) | 58 |
メリット・デメリット
メリット
・AFスピードが速い
デメリット
評価
描写力 | |
ボケ味 | |
質量 | |
フォーカス | |
価格 |
まとめ
一見よくあるダブルズームの付いている望遠レンズの外観ですが、性能はかなり高いレンズです。
もちろんEFシリーズの白レンズでもっと性能が高いレンズもあります。
しかし、「APS-C用で価格を抑えてスポーツなど動く被写体を撮影したい」場合に、おすすめしたいレンズです。