ミラーレス一眼レフのエントリークラスのに位置するa6400とZfcのどちらを買おうか悩んでいる方もいると思います。
値段も決して安くはないので、自分に合ったカメラを慎重に選びたいですよね。
私は初めて買ったカメラは知識不足ですぐに売ってしまいましたが、ポイントを押さえておけば失敗を防ぐことができます。
そこで今回はカメラ歴10年以上の経験を持つ私がa6400とZfcの「違い」「特徴」「選ぶポイント」について初心者の方でもわかりやすく解説します!
結論
タイトル | a6400 | Zfc |
画質 | 良い | 凄く良い |
手振れ補正効果 | 高い | 高い |
フォーカス性能(顔、瞳) | 高い | 結構高い |
瞳AF | 対応 | 対応 |
パネル操作性 | チルト式 | バリアングル式 |
連続撮影 | 良い | 良い |
iso感度 | 凄く良い | 普通 |
動画性能 | 凄く良い | 良い |
レンズのラインナップ | 多い | 普通 |
USB給電 | 対応 | 対応 |
重量 | 普通 | 少し重い |
カラー | ブラック | 多色展開 |
価格 | 普通 | 普通 |
- a6400がおすすめ人
- ・望遠レンズを使いたい
・長時間の動画撮影をしたい
- Zfcがおすすめな人
- ・クラシック感のあるカメラが欲しい
選ぶためのポイント
まず初めにあるポイントを押さえておくことで、自分に合ったカメラを選びやすくなります。
選ぶポイント
1.使いたいシーンを確認する
2.デザインで心が動く機種を選ぶ
各ポイントについて説明していきたいと思います。
1.使いたいシーンを確認する
カメラの購入する時の一番のポイントは、
- スポーツの撮影がしたい
- 旅行先で撮影がしたい
- 子供の撮影がしたい
など自分が使いたいシーンを確認しましょう。
シーンによって連続撮影・持ち運び重視・手振れ補正など見るべきポイントが見えてきます。
2.デザインで心が動く機種を選ぶ
この記事を読んで大体イメージがついたけどそれでも悩むという方は、デザインで選んでみるのもおススメです。
せっかく買ったカメラを使わなければ意味がありません。
「自分が持って出かけたくなるデザインのカメラを選ぶ」ということです。
以上のことを踏まえて自分の合うカメラを選んでもらえればと思います。
仕様の比較
それでは、おススメミラーレス一眼をご紹介したいと思います。
機種 | a6400 | Zfc |
発売日 | 2019年11月 | 2021年7月 |
カメラ有効画素数 | 約2420万画素 | 約2088万画素 |
記録画素数 | 6000 x 4000 | 5568×3712ピクセル |
iso | ISO100-32000 | ISO 100~51200 |
マウント | Eマウント | Zマウント |
シャッター速度 | 1/4000秒 | 1/4000秒 |
連続撮影/秒 | 約11コマ | 約11コマ |
タッチシャッター | 〇 | 〇 |
タッチフォーカス | 〇 | 〇 |
瞳af | 人、犬、猫 | 人、犬、猫 |
動画瞳AF | - | 人、(動物は顔のサイズまで) |
測距点数 | 425点(位相差検出方式) 425点(コントラスト検出方式) | ハイブリッドAF(位相差AF、コントラストAF) 209点 |
光学式ボディ内手ブレ補正 | ×(レンズ側で対応 ) | ×(レンズ側で対応 ) |
外観
冒頭でも説明しましたが、「デザインで心が動く機種を選ぶ」ということは外観がポイントになります。
自分が持ち運びたくなるような機種があれば、カメラを選ぶ際の重要なポイントです。
グリップ
機種によってグリップの凹凸が様々です。深い方がより握りやすいので、望遠レンズを使った場合には安定した撮影ができますがその分重くなるなど、どちらが良いとは言えませんが「メリット・デメリット」についてまとめてみました。
グリップが握りやすい
【メリット】
・安定した撮影ができる
【デメリット】
・グリップある分重い
・大きくなる
グリップが握りにくい
【メリット】
・グリップが無い分軽い
・コンパクト
【デメリット】
・望遠レンズを使うとブレやすい
- 1位_a6400
- ・グリップが深く全体の指で安定した撮影ができる
・白レンズでもある程度バランスがある
- 2位_Zfc
- ・前面にグリップがなく指がかからない
・ダブルズームキットに付いている望遠レンズ程度の重さなら、撮影に影響はない
・重量のある望遠レンズは安定が悪い
・アクセサリーで専用グリップのZ fc-GR1の使用が可能
出来る限り小さく持ち運びたいという方もいるかと思います。
持ち運びしやすいというメリットもありますが、大きい望遠レンズなど使用したいという場合はグリップもポイントに入れると良いです。
サイズ
Zfcの方が全体的に大きいです。
質量
1位 | 2位 |
a6400 | Zfc |
約404g | 約437 |
※個人で計測したものです。正確な質量は各HPをご覧ください。
デザイン
冒頭でも説明した通り「デザインが好き」というのも、重要になります。
デザインで心が動いたものは、選択する1つのポイントにして下さい。
モニター
モニターの稼働性も機種によって違います。新機種のほとんどがバリアングル式ですが、チルト式のパネルもあります。
各パネルについてメリット・デメリットもあるので説明したいと思います。
バリアングル式
バリアングル式の機種→Zfc
メリット
・パネルを内側にして液晶の傷を防げる
・自撮りでもパネルの操作がしやすい
デメリット
チルト式
チルト式の機種→a6400
メリット
デメリット
・自撮りの場合は見にくい
ダイヤル
ダイヤルが1つは備わっていますが、2つ以上備わっている場合があります。ハイクラス以上になると2つ以上は基本備わっています。
ダイヤルが2つあるメリットとしては「SS」「F」を各ダイヤルに割り当てて瞬時に変更することができます。動く被写体をよく撮るという方にはおすすめです。
機種 | a6400 | Zfc |
ダイヤル数 | 2つ | 2つ |
ダイヤル位置 | 上面後ろ側、背面下側 | 前面上側、背面後ろ側 |
- a6400は上面と背面にダイヤルが付いている。あることに越したことはないが、上面に2つ付いている方が扱いやすい。
- Zfcは上面に2つ備わっているので扱いやすい。
端子
端子は機種によって備わっているものが違うので、必要なものが備わっているのか確認してください。
a6400
- マイクロUSB端子type-Dで少し古いタイプ
- 端子が全て左側に備わっているので、グリップが握れる
Zfc
レンズのラインアップ
焦点距離や背景をよりぼかすや寄って撮影するという場合など、レンズによって変更することができます。
ですのでレンズの種類があるほど、様々な表現ができます。
また、3機種ともAPS-Cの機種ですが、フルサイズのレンズもAPS-Cサイズにクロップされますが使用できるというのも魅力的な点です
もう少し詳しく説明していきたいと思います!
種類 | a6400 | Zfc |
マウント | Eマウント(フルサイズのレンズも可) | Zマウント(フルサイズのレンズも可) |
レンズのラインアップ | かなり多い | やや多い |
各スペック比較
これまでは外観を紹介しましたが、次にスペックの方を比較していきたいと思います。
iso感度
iso感度…カメラが光をとらえる能力を表す値を数値化したもの
暗所の撮影の時に数値を上げることで明るくすることができます。
iso3200
この時点ではそれほど違いを感じないが、Zfcは顔に若干ノイズが出ている様に感じた。
iso6400
Zfcはノイズがさらに増しているように感じる。
暗い環境だとiso6400ぐらいまで上げる場合もあります。個人的にはここぐらいまでは綺麗であってほしいです。
iso12800
a6400はZfcに比べるとノイズが目立ちにくかった。
iso25600
ここまでくるとZfcは肌がざらざらしている。
iso32000
32000までは普段上げることもないですが、a6400が綺麗ということは意外だった。
Zfcはiso拡張51200まで上げることができて他の機種と比べて一番高いが、iso6400でノイズが目立ったので、数値の高さではなくここに力を入れてほしかった。
機種 | EOS R50 | a6400 | Zfc |
iso感度 | 良い | かなり良い | 普通 |
解像力
フィギアが同じ条件でどれぐらい鮮明に映るのか確認してみました。
F5.6
全体的に綺麗にシャープである。
F8
特にどの機種にも違いが感じられなかった。
F11
後ろのフィギュアのラインも綺麗です。
F22
全体的に違いも見られなく綺麗に描写されていた。
ボケ感
レンズによって背景のボケ具合も変わります。レンズキットに付いている純正レンズの場合はどのようにボケるのか確認してみました。
両機種ともの玉ボケが綺麗な正円で良かったです。
手振れ補正
手振れ補正もメーカーによって効果が違うので、望遠など使う場合にブレを押さえて撮影することができます。
機種によって手振れ補正タイプが異なるので「手振れ補正がボディに搭載されているのか」「レンズに搭載されているのか?」という違いがあります。
紹介している機種3機種ともレンズに手振れ補正が備わっているタイプになります。では標準のレンズキットに付いているレンズと実際に違いがあるのか比較してみた。
個人的にはEOS R50の手振れ補正が一番安定している様に感じた。
フォーカススピード
フォーカススピードが速いほどより正確にフォーカスを合わせることができます。どれぐらい顔にフォーカスがスムーズに反応するのかテストしてみた。
フォーカスのスピードテスト
動く被写体に対してどのぐらいスピーディに反応するのか比較してみた。
- 比較結果
- 気になったのがa6400は瞳AFの枠が全く表示されていない。Zfcが瞳AFを捉えている所でも顔のAFすら捉えられていないところが多々あった。
フォーカスの反応テスト
振り向いた時にどのタイミングで瞳AFが反応するのか比較してみた。
- 比較結果
- Zfcは瞳AFが反応しているのに対してa6400の瞳AFがほとんど反応していないことが分かった。
フォーカスの距離テスト
どれぐらい離れてもAFが顔に反応するのか比較してみた。
- 比較結果
- a6400は相変わらず瞳に反応しないままで、顔のAFエリアが消えるのはほとんど変わらなかった。
動画性能
動画が性能を表にしてみた。
機種 | a6400 | Zfc |
4K | 3840×2160 | 3840×2160 |
4Kフレームレート | 24p/30p | 24p/25p/30p |
ビットレート約120Mbps | 約100Mbps | 144Mbps |
動画記録制限 | 無限 | 29分59秒 |
ハイスピード | 1920x1080 | 1920×1080 |
4K撮影できるのでどれもおススメですが、1点だけ見てほしいポイントがあります。
それが「動画記録制限」です。
要するに各表記時間に達すると一回止まってしまうということです。
しかしa6400は「バッテリー」「SDカード」が持つ限り撮影し続けることができます。(暑い環境だとカメラが熱を持って一度止める必要があることがあります)
ですので長時間の撮影シーンで1度も止めたくないという場合は「動画記録制限」をポイントに入れて下さい。
機種別の特徴
各機種の特徴やメリット・デメリットをまとめてみました。
a6400
まずはa6400から紹介したいと思いますが、初めの部分で紹介したのでこれといって紹介することがないです。
ただ、長時間の撮影やグリップが握りやすいというのはa6400のかなり強みになる部分だと思っております。
メリット
・コンパクト
・グリップが握りやすい
・暗いシーンでもノイズが出にくい
デメリット
Z fc
次にZfcの特徴についても紹介していきたいと思います。
デザイン性が高い
やっぱり一番ポイントになるのがデザイン性です。
クラシック感のあるデザインとカラーのバリエーションは他のメーカーにはない強みです。
ですので、男女問わず人気のカメラです。
持っていきたくなるカメラですので、結果的に上達も早いかもしれません。
メリット
・多色展開している
デメリット
・グリップがない
単焦点レンズは1本持っておこう
初心者の方はボディのスペックに目を向けがちですが、実は「背景をぼかしたり」「遠くのものを撮影したりする」には、レンズが大きく関係します。
「レンズで決まる」と言っても過言ではないです。
そこで「標準レンズ」「望遠レンズ」とは別にコスパの良いレンズを紹介します。
このレンズを持っておけば、撮影の表現の幅がかなり広がります。
それは何かというと
- お子さんを際立たせて背景をぼかせる
- ポートレート撮影
- スナップ撮影で被写体になるものにピントを合わせる
- クオリティーが高く見える撮影ができる
- 明るく撮影ができる
など様々なシーンに使えて凄く安いというコスパの良いレンズです。
実際にどれぐらい違うのかテストしてみました。
a6400の「標準レンズSELP1650」と「単焦点レンズSEL50F18」の背景のボケ具合を比較しました。
これほど差があります。
定番のレンズなので各メーカーで同じ様なレンズが出ています。
- 単焦点レンズを選ぶ時のポイント
- ・F値1.8以下ぐらいのレンズを選ぶ
・焦点距離50mmぐらいがおすすめ
最後に以上を踏まえて各メーカーのおすすめレンズをご紹介しておきます。
a6400
Zfc
購入してから上達する方法
「買ってから押し入れに入れたまま使っていない」という方もいます。原因として高性能だけに使いこなせていない。どうしたら良いかわからない。ということが考えられます。
そこでこのブログではレビューだけでなく機種別に「操作方法」「上達方法」を解説しています。
是非、ブックマークしてより良いカメラライフにして下さい。
a6400の操作方法を公開中
Zfcの操作方法を公開中
まとめ
以上がa6400とZfcの比較でした。
購入後はカメラをたくさん使って良い写真を残してください!
ではまた!